8月18日開催の北海道選手権Petitでは、国際大会の決勝ラウンドでも使われたデッキを体験することができます。デッキはこちらで用意していますので、手ぶらでご参加になれます。18時までのご都合の良い時間にお越しください。すでに満席のご予約をいただいておりますが、早く帰られるかたもいらっしゃるので、空席状況に応じて当日受付も行う予定です。

プロプレイヤー追体験マッチの2つめは、グランプリ京都2015準々決勝:
原根 健太 vs. 八十岡 翔太のオムニテル同型対決。デッキリストはこちらに掲載されております。レガシーをプレイしたことが無い方も是非体験してみてください。

この試合のご本人
Hareruya Pros ゴールド・レベル・プロプレイヤー 原根 健太さんに当時の様子と、このマッチに臨む皆さんへのアドバイスを伺って参りました。

― 当時原根さんはMTGを始めたばかりで八十岡さんという強豪との対戦となったわけですが当時対戦を前にどのようなことを考えていましたか?
原根:余計なことを色々と考えていましたね。緊張もありましたし、沢山のギャラリーに囲まれて舞い上がってもいましたし、トッププレイヤーと決勝ラウンドでマッチングという事で高揚感もありました。ただオムニテルのミラーマッチには絶対の自信を持っていて、その点で平静さは保てていたと思います。
また八十岡さんのデッキはMOのデッキリストに掲載されていた僕のリストを元にチューニングを施したものだと対戦前に話されて、素直に嬉しかったですね。雑談交えながらリラックスさせてもらえて、気持ちよくゲームに臨めました。

― 当時の対戦で一番印象に残っていることを教えてください。
原根: 1番はやはりエムラクールの激突ですね。その後の場に1枚だけ残った全知の絵面と合わせて、もう一生経験できないと思います。
(参考:対戦記事

― イベントで対戦するお客さんへ、このマッチアップ(ショーテルミラー)で気を付けることなどアドバイスがあればお願いします。
原根:いくつか要点があるのですが、全てはたった一つの命題、「相手よりも多くのインスタント呪文を手札に持つこと」に向けられたものになります。
《実物提示教育》をプレイすると基本的にお互いの場に《全知》が出ますので、こうなるとマナによる制約は無くなり、あとはどちらがスタック合戦に勝利できるかの勝負になります。《思案》《定業》《ギタクシア派の調査》と言ったソーサリータイミングのドロー呪文をインスタント呪文に変換していき、十分な数を確保してから《実物提示教育》を唱えるのが定石ですね。
このように、ゲームの焦点は「相手よりも多くのインスタント呪文を持つこと」だけなので、基本的に後手が有利です。最終的なお互いの場に《全知》が出ることを考えれば、《実物提示教育》は自分がプレイしても相手がプレイしても変わりがないので、先に土地を置く事で得られるメリットはほとんどなく、そればかりか《実物提示教育》をプレイした側は手札が1枚少なくなるのでマイナススタート、大方仕掛け損です。

上記を実現するための小技があるので、いくつか紹介しておきます。

①基本的には《時を超えた探索》を唱えて消耗を誘っていくゲームです。プレイがそのまま通れば1枚差、《意志の力》をプレイされても同じことなので、解決されようがされまいが関係ないのがポイントです。ただし《呪文貫き》されるのだけは好ましくないので、2マナ以上余らせているタイミングでプレイすべきです。
②相手の《実物提示教育》にスタックで《渦巻く知識》を唱え、自分の《実物提示教育》を戻す動きを常にイメージしておくと良いです。攻め手を確保しながら、最小消費で受けに移行できます。
③相手のドロー呪文にスタックで《時を超えた探索》をプレイし、それにカウンター呪文をプレイしてきた時、《狼狽の嵐》で相手のドロー呪文とカウンター呪文の両方を打ち消せば1:2交換できます。《狼狽の嵐》はその性質上対処されづらいので、極めて強力なコンボです。
④《狡猾な願い》からの《外科的摘出》は常に意識しておきましょう。《時を超えた探索》《狡猾な願い》のような重要パーツを抜き去って思わぬ決定打を見舞うことができますし、重複している呪文を抜き去ることができれば相手の手札を減らすことができます。
⑤サイドボード後の《僧院の導師》や《若き紅蓮術師》は基本的に無視です。相手の受け手が1枚少なくなるので、その隙にコンボを狙えば良いです。下手に《紅蓮地獄》などで対応を図ってはいけません。手札が弱過ぎなければ《意志の力》もプレイしません。


原根 健太がマジックに本格参入し2戦目のグランプリにしてトップ4入賞を果たしたグランプリ京都2015からあえてオムニテル同士の一戦をピックアップした。このミラーマッチは面白い。《全知》や《引き裂かれし永劫、エムラクール》への過程での競り合いと仕掛けるタイミングに勝負の本質があることが当時の対戦記事からもよくわかる。
皆さんには、選んだ側のデッキで、サイドボードをするところから、ゲームを行っていただきます。デッキリストと原根さんのアドバイスを参考にプロプレイヤーに与えられた選択肢に触れてみてください。