8月18日開催の北海道選手権Petitでは、プロプレイヤーが最高峰の試合で体験した対戦を再現し皆さんにプレイして頂くことができます。デッキはこちらで用意していますので、手ぶらでご参加になれます。18時までのご都合の良い時間にお越しください。すでに満席のご予約をいただいておりますが、早く帰られるかたもいらっしゃるので、空席状況に応じて当日受付も行う予定です。

プロプレイヤー追体験マッチの3つめは、プロツアーロサンゼルス2005準決勝:津村 健志 vs. ANTOINE RUEL。一見サイカトグ同型対決に見えるがこの二つのサイカトグデッキには大きな違いがある。詳しくはHareruya Pros マジック・プロツアー殿堂 津村 健志さんにお話を伺おう。

― かなり昔の話なのですが当時青黒緑サイカトグデッキを選んだ理由等があれば教えてください。
津村:当時のエクステンデッドで大本命だったデッキは「親和」でした。この「発掘サイカトグ」は「親和」を倒すために《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman》、《酸化/Oxidize》といったアーティファクト対策、さらに対「親和」の必殺兵器である《破滅的な行為/Pernicious Deed》のために緑を足したコントロールデッキです。

 その他のデッキに対しても《けちな贈り物/Gifts Ungiven》から《壌土からの生命/Life from the Loam》+サイクリングランドをサーチすることでアドバンテージ差で凌駕できる構成になっています。

 デッキは石田 格さん謹製のもので、僕が大好きなカードがたくさん入っているのもあって個人的には非常に思い出深いデッキですね。

― 当時の対戦で一番印象に残っていることを教えてください。
津村:やっぱり《サイカトグ/Psychatog》に打たれた《魔力の乱れ/Force Spike》ですね。(※参考:https://youtu.be/qiSYdD1ay7Y?t=20m52s)

 この状況について語ってあるほとんどの記事には書いてないのですが、これは当時のセオリーを逸脱したプレイだったんです。といいますのも、後手のプレイヤーは手札に《強迫/Duress》と《魔力の乱れ/Force Spike》がある場合、2ターン目に《強迫/Duress》を打って対戦相手の《対抗呪文/Counterspell》か《マナ漏出/Mana Leak》を炙りだし、それを《魔力の乱れ/Force Spike》で返すのはひとつのセオリーとされていました。

 そのため、僕は《マナ漏出/Mana Leak》が打ち消されなかった時点でAntoineが《魔力の乱れ/Force Spike》を持っていないと確信を持っていました。でも彼は《サイカトグ/Psychatog》という最大のリスクをしっかりとケアして《魔力の乱れ/Force Spike》を温存し、《サイカトグ/Psychatog》と共に僕の心を打ち砕いてしまったのです。

 このプレイが僕の人生に与えた影響はすさまじく、Antoineとの対戦成績は0勝6敗とかそんな感じで、ついぞ1回も勝つことができませんでした(笑)

― イベントで対戦するお客さんへ、このマッチアップ(青黒緑サイカトグVS青黒サイカトグ)で気を付けることなどアドバイスがあればお願いします。
津村:準決勝で相まみえたAntoine Ruelの「青黒サイカトグ」は、大本命であるはずの「親和」を切った、対コントロールに特化した「青黒サイカトグ」です。(Antoineは予選ラウンドで「親和」には1回しか当たらず、しかもそのマッチにも奇跡的に勝利したそうです。)
 このマッチアップを事前に練習してくれていた格さんに言われた言葉は今でも覚えています。
 「相性1:9だよ(笑)」
 その言葉通り、試合の方はなすすべなく0勝3敗で敗れてしまいました。本当に絶望的なマッチアップではありますが、当時の僕、そしてデッキデザイナーの格さんの無念を晴らすべく、ぜひ勝利していただければと思います!

当時の観戦記事とデッキリストはこちらでご覧になれます。皆さんには、選んだ側のデッキで、サイドボードをするところから、ゲームを行っていただきます。このマッチを制するサイドボードプランも考えながら当日の開催をお待ちください。